あと施工アンカーとは?
2020/09/29|blog
アンカーボルト、あと施工ってなに?
あと施工アンカーの「あと」とは、まさにその名のとおり、あとから取り付けるアンカーという意味です。
その「あと」というのは、母材であるコンクリートが硬化した「あと」ということ。
硬化したコンクリートに孔をあけ、アンカーボルトを挿入し、孔とボルトを密着させることによって固着させるのが「あと施工アンカー」です。
では、あとではないアンカーもあるのか?と思いますよね。
答えは、あります!!
母材コンクリートを打ち込む前に所定の位置にアンカーを設置しておく工法があり、それを先付アンカーといいます。
あと施工アンカーは、主に金属系アンカーと接着系アンカーに分かれます。
金属系アンカーは、母材に穿孔をし、孔の中でアンカーの拡張部が開いて、孔内にピタッと固着してその力を発揮します。
金属系アンカーの中にもまたいろいろな種類がありますが、施工が簡単なものも多く、比較的ホームセンターなどで購入しやすいです。
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接着系アンカーは母材に穿孔をし、孔内に接着剤(カプセル方式又は注入方式)を詰めます。そこにアンカーを挿入して接着剤の化学反応により母材とアンカーボルトが固着します。
接着剤が母材の中で硬化するので、非常にしっかりと固着させることができます。
接着系アンカーは、中で接着剤が硬化するまで時間が必要です。
時間はメーカーや施工時の気温によって異なります。
アンカーと言っても先付やあと施工、その中にも大まかに分けて2種類(その他アンカーもあったりします)があり、さらにそこから施工方法が異なる数種類に分かれて様々なものがあるんですね。
どのアンカーを使用する場合も、正確な墨出しや孔内の清掃をしっかりと行うことが大切です。
しっかりとした知識と技術を身に着け、安全にアンカー施工をしたいですね!