橋梁・トンネルを劣化させない工夫
2022/05/20|news
現在日本では5年に一度、橋梁やトンネルの安全性を点検することが義務付けられています。
点検し、機能を維持できていない部分は当然修繕することとなります。
修繕の際には足場を架けることとなり、アンカーボルトは必須となるのですがそのボルトは構造物に残さないほうが望ましいでしょう。
その理由としては、大きな建造物はメンテナンスしながら長い年月使用されていきます。
修繕のたびに穴をあけ、ボルトが入っていくと本来の構造とは変わってきてしまいます。
ボルト=金属ですから補強されるイメージがあるかもしれませんが、金属も劣化していくものです。
金属が腐食し、錆びによる見た目の問題も出てきたりします。
極端ですが、こんなイメージです。
屋外は雨や風、ときには台風・地震など、建造物を劣化させる様々な刺激があります。
このような理由から、役目を終えたボルトは抜き取り、孔を修復し、なるべく本来の状態のまま使用していくことが望ましいのです。
サスティナブルの観点からも、一度建造されたものは適切な点検と修繕を行いながら安全な状態で未来へ残していきたいですね。