正しい場所に正しい施工を
2021/06/18|news
アンカーボルトには様々なサイズや種類があります。
そのサイズや種類には必ずそれに適した使用用途があり、そこを見誤ると大きな事故につながる危険性だってあります。
例えば、床面に打ち込まれたものと、天井面に打ち込まれたものでは、掛かる力(アンカーにかかる負荷)が全く違いますよね。
素材もそうです。
屋外の雨風にさらされる場所と室内では、アンカーに求められる耐食性が違います。
錆びてしまうと素材自体が脆くなってしまうことや、形状が変わってしまうことがあります。そうすると、いくら試験で強度が実証されたものでも、本来の力を発揮できなくなってしまうのです。
そして、長い期間なにかを支える用途で使われるアンカーボルトは、点検することも重要だと感じます。
あの大惨事【笹子トンネル崩落事故】では、接着系アンカーの接着剤の経年劣化も指摘されていました。
ボルトや釘など、建造物に多く使われるこれらは、施工時の状態が変わらず続くわけではありません。
やはり定期的にしっかりと強度が保たれているかの確認をして、劣化しているものは交換していくことが大切です。
取り外し可能アンカーは、そんな思いから開発されました。
「正しい場所に正しい施工を」
当たり前に聞こえますが、アンカー施工をする際は設計側と現場側でしっかり情報を共有し、正しく使用してくださいね。