アンカー施工の大切なポイント
2021/06/16|news
アンカーボルトの施工については今までたくさん説明してきましたが、本日は施工に際しての重要なポイントをまとめて紹介していきたいと思います。
ポイント① 的確な墨出し作業
アンカーの設置位置を決める墨出しは作業の基となる重要なポイントです。
まず、鉄筋の入っている位置を認識し、さらにコンクリートのはしあきを確認します。
鉄筋に干渉せず、はしあきはアンカーの有効埋込長さ以上を確保し、設置場所を決めていきましょう。
ポイント② 穿孔用ドリルのキリへのマーキング
まず、穿孔するためのキリは必ずアンカーメーカーの寸法表を確認してから選定しましょう。下穴のサイズが合わないとアンカーの施工不良につながることは容易に想像がつくと思います。選定したキリに、メーカーが推奨する穿孔深さまでを測ってテープでマーキングします。
穿孔深さも非常に重要なポイントとなりますので、正しい位置から測り、正確にマーキングしましょう。
ポイント③ まっすぐ穿孔
下穴の穿孔は、コンクリート面に対して90℃になるようドリルを当て穿孔していきます。
ここが曲がっていたりすると、せっかく正しい位置を決めたとしてもうまくアンカーの強度が出ず、施工不良となるケースもあります。
ポイント④ 切粉の清掃
ドリルで穿孔すると、コンクリートの切粉が大量に出ます。
この切粉が穴の中に入ったままだと、穿孔深さが変わってしまうことや、アンカーに詰まってうまく作用しない可能性がでてきます。
ですので、ダストポンプや集塵機を使用し、しっかりと孔内を綺麗にしてから、穿孔深さを再度確認することが重要です。(穿孔深さはあけた穴の真ん中ではなく、壁に沿って測るようにしましょう。
ポイント⑤ アンカーの挿入量
アンカーを設置する際、設置完了時にアンカーの頭部が出ていないことが正しい状態です。出っ張っているのはもちろんダメ。アンカーが奥に入りすぎているのはさらに良くない状態です。現場ではわりと奥まで打ち込まれているのをよく目にしますが、設置完了がわからず危険なため、弊社ではおすすめできないNG施工とさせていただいております。
今回はアンカーバードに限らず、様々なアンカーに共通した設置のポイントをまとめてみました。
現場で当たり前のように行われていることも、実はメーカーからすると良くない施工だったりします。
今一度正しいアンカーの施工方法を学び、現場での安全な作業に役立てて頂けたら幸いです。