アンカーの引張試験とせん断試験とは?
2021/03/15|news
「引張試験」と「せん断試験」
アンカーボルトを使用したことがある方は、聞いたことあるという方も多いのではないでしょうか?
アンカーの強度を示す際に、引張試験やせん断試験の結果データが使用されているのですが、この「引張」と「せん断」というものが一体何なのか、よくわからないという方も多いので、改めてここで確認していきましょう!
引張(引抜)荷重とは、名前の通り引っ張る力のことです。
アンカーでいうと、コンクリートからアンカーを引き抜く力ということになります。
どのくらい引張荷重をかけて耐えられるか?というのを調べる試験が引張試験ということになりますね。
続いてせん断試験について。
せん断というワードのほうが聞き慣れないという方が多いかと思います。
引張荷重が縦に引っ張る力だとすると、せん断荷重は横からかかる力です。
アンカーが挿入されている場合、アンカーに対してコンクリート面と平行にかかる力のことを言います。
コンクリートに物を固定するアンカーボルトは、時には人の命も支える大きな役割をしています。
そんなアンカーが、引っ張られる力が掛かったり地震などで横から力が掛かったりすることで簡単に抜けたら困りますよね。
ですから、引張試験やせん断試験で強度をしっかりと確認し、数値的にも信頼できるアンカーボルトを使用するべきなのです。