本日の足場崩壊のニュースを見て思うこと
2021/03/03|news
今日は朝から、建設業に関わる者としてはヒヤッとするニュースが流れてきました。
東急東横線の線路沿いで、建設現場の足場が崩れて架線に倒れかかるという事故が起きたそう。けが人はでなかったようだが、この事故の影響で停電が起き、渋谷―武蔵小杉駅間の上下線では長時間の運転見合わせとなり、朝から大きなニュースとなっていました。
「強風による足場の倒壊」
少し前にも、台風による足場倒壊からアンカーの重要性を再認識したという記事を書いたのですが、このように強風によって高く組んだ足場が崩れてしまうというニュースをたまに目にします。そしてそのたびに気が引き締まるのです。
足場の崩れや倒壊の原因には、養生シートの使用方法や防音パネルの設置方法など、様々な原因が考えられるのですが、その中のひとつに壁つなぎとして使用される「アンカー」の施工不備があります。
適切な箇所に、適切な数のアンカーを使用し、さらに正しく施工しなければならないアンカーボルト。しかし、人手不足が問題となっている建設業界の現場では、施工する職人も流れ作業のように施工し、ひとつひとつの作業にしっかり確認ができていないというケースも少なくありません。
また、ハンマーで叩いて打込むアンカーボルトは場所や向きによっては施工がしにくく、そういったことから強度のバラつきが出てしまう可能性もあります。
そのようにアンカーの施工に不安が残るような現場では、力をかけずに電動工具で施工できるアンカーボルトがおすすめです。
力をかけたり、叩いたりせず施工ができ、経験の少ない職人でもコーンの挿入量で設置完了がわかるためです。最大引張荷重も25.82kNと強度も十分です。
2021年は大きな自然災害が起こらなければいいのですが、そればかりはわかりません。
できる限りの備えと対策をし、安全に過ごせるようにしていくのとともに、私たち建設に携わっている者は、地域の人々が安心して暮らせるような建設物を、責任をもって造っていかなくてはなりません。