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ドブ?ユニクロ?アンカーボルトのメッキ加工

2020/10/09|blog

アンカーを選ぶ際のメッキの種類について

金属系アンカーを選ぶ際に、ステンレスやスチール、ドブメッキやユニクロなど、素材やメッキの種類について目にすることも多いのではないでしょうか?

アンカーボルトに施されているメッキには、大まかに分けて以下のものがあります。

 

〇電気亜鉛メッキ

〇溶融亜鉛メッキ

 

このページでは、それぞれのメッキ加工の特性を詳しく説明していきたいと思います。

 

まず、亜鉛メッキについて。

亜鉛メッキとは防錆効果に非常に優れたメッキ加工です。

そのため、錆びやすい鉄製品に主に使用されます。

亜鉛メッキには犠牲防食という作用があり、この犠牲防食というのは、亜鉛メッキが傷つき、鉄が露出した状態のときに、亜鉛が鉄より先に溶け出して腐食から鉄を守るという作用です。まさに亜鉛の犠牲防食ですね!

亜鉛メッキの種類

そんな亜鉛メッキには、最初に説明したように加工方法の違う2種類があります。

〇電気亜鉛メッキ

〇溶融亜鉛メッキ(通称:ドブメッキ)

 

電気亜鉛メッキは名前の通り、電気を用いて加工します。

詳しく説明すると、材料を亜鉛の入った槽に浸し、電解することで亜鉛メッキ被膜が形成されるという仕組みです。

薄く均一にメッキ加工することができるため、仕上がりが綺麗で装飾目的で使用されることも多く、寸法の精度が厳しい場合にも使用しやすいメッキ加工です。

一般的に、電気亜鉛メッキは皮膜の上からさらにクロメート処理というものをされることが多いです。それには、電気亜鉛メッキの防錆効果をアップさせ、亜鉛の酸化を防ぐ目的があります。

そのクロメート処理には、主に光沢クロメート(ユニクロ)三価クロメートがあります。

ユニクロと総称されている光沢クロメートは、有害性がある六価クロムを使用しており、使用が制限されている現場もあるため注意が必要です。

 

一方、溶融亜鉛メッキは、皮膜が厚く、高い防食機能が特徴です。ドブメッキという通称で聞くことが多いかもしれません。

こちらは、溶かした亜鉛に材料を浸し、表面に亜鉛の被膜を形成させるという仕組みです。

溶融亜鉛メッキは防食機能が優れているものの、皮膜が厚い分、高い寸法精度が必要とされる場面では注意が必要です。

 

鉄製アンカーには亜鉛メッキが施されているものが多いことや、一般的によく言われているドブメッキやユニクロメッキというものが何なのかというのもわかりましたよね。

それぞれのメッキ加工によってメリット、デメリットがあるので、使用場所や用途にあわせてアンカーを選び、正しく使用しましょう。

 

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