コンクリートは現状復旧が基本
2020/10/05|blog
コンクリートとアンカーの事にとにかく詳しい先生とお話をしました。
なぜなら、アンカーバードを撤去した孔の補修方法について、「現状より簡単で、建物に良い方法はないか?」という議論をしていたのである。
改修工事が終了し、アンカー本体を撤去した後の孔を簡単に補修する事ができれば、「不要なアンカーを撤去する」という工法が、今以上に浸透するのではないかと考えているからである。
まずは写真を見てみよう。
コンクリートにアンカーを設置した後の孔である。
この孔へ、ゴム栓をして施工完了とする工法はどうだろうか?と、私が提案したのである。
この工法の良いところは、一度使用した孔を数年後に再度実施する工事の際、もう一度孔を使用できる利点がある。
という事は、穿孔作業がなくなり、建物に何度も孔をあけなくて済むという大きなメリットもあるのだ!
と、私は考えた。
そこで、アンカーとコンクリートのスペシャルな先生に色々質問してみました。
以上のようなやり取りがあったのを一部紹介させてもらいます。
工事の施工方法は、発注者が決定していくものであるが、
私はこの話から、「せめて仮設で穿孔した孔については、現状復旧してほしい」と考えております。
アンカー本体の残存は、構造物にとって何のメリットもなく、むしろ、自然環境により不安要素になってしまうかもしれないという現実を理解しました。
また、ゴム栓で孔を処理するというアイディアは良かったものの、今は現実的ではないという認識になりました。
穿孔した孔は「現状復帰が基本」である。